当社について
いつも油まみれ 泥臭い仕事ですが…
カム式自動旋盤が全ての始まりでした。
カム式自動盤(自動旋盤)と耳にして、どんなものが頭に浮かびますか?旋盤は材料を回転させて、そこに切れ味のいい刃物を押し当てることで材料を削っていく機械です。
カム式自動盤はその刃物を複数取り付けて、カムを用いて刃物を材料に押し当てていく旋盤で昭和30年代から60年くらいまでは全国各地の数多くの工場でフル回転していました。
更に改良してもっと便利なものを作ろう。
通常カム式自動盤は3mや4mといった長い棒状の材料を形状を付けながら短く切っていくというのが常でした。日本が高度成長期と呼ばれていた時代にとにかく同じ部品をたくさん、とにかく短い時間で多くの部品を作るんです。でも部品の形状はさらに進化を遂げ、複雑な形状を求められるようになったのです。
そこで、頭を捻りました。長い材料から第一段階目の加工をするということで、このことを「一次加工」と呼びました。ということで、1回の加工では足りない部品には「二次加工」が必要になってきました。カム式自動盤単体でも数多くのアイデアが生み出され、カム式自動盤1台で二次加工的な複雑な加工ができるようにもなってきました。俗に言う、同調機、ピーターマンタイプなどがありますが、それでもさらに複雑な形状が求められ考え付いたのがカム式自動盤を応用した「二次加工機」でした。
掴みなおせばいいじゃないか。
一次加工が済んだ加工部品、俗に「ワーク」と呼びますが、そのワークをまたカム式自動盤に掴み直させてさらに複雑な形状のワークに対応しようと考えたわけです。
ということで一念発起し、現、有限会社 丸高技研は創業したのです。
会社を象徴するキーワードとして…
「省力化機械・二次加工機のマルタカギケン」です。
NC旋盤の台頭
NC旋盤(数値制御自動旋盤)が世に出た時は衝撃でした。正直なところ、一瞬「うちの商売がなくなる」とも考えました。確かにNC旋盤は急速に普及し、精度もよくなり加工速度も短くなり本当にどの工場に行っても見かけるようになり、さらにもともとカム式自動盤がドッシリ座っていたところにピッカピカのNC旋盤が陣取り、よっぽどのところはNC旋盤100%になってしまったり、10台のカム式自動盤を使っていた工場が9台NC、1台カム式という具合に本当に肩身が狭くなったものです。
NC旋盤のメリットはワークが変更になった時の段取り替えが容易である点、複合タイプのものだと旋削に加え割出機能を用いた横からの穴あけも可能になったり、扱いも多少の知識を身につければ誰でも操作できる点で、カム式自動盤と比較して大きなメリットがあります。
それではカム式自動盤のメリットは何さ?
それは直接お尋ねください。そのノウハウが当社にはあります。これまで積み重ねてきた経験から見出したものは簡単にはお見せできませんが、ちょっとしたスパイスをふりかけることで大きなメリットを引き出して差し上げます。
すべてのワークに当てはまるわけではありません。絶対的にNCで加工した方が良いものもたくさんございます。ですから、そこも含めてお話ししましょう。
代表取締役社長 高橋 秀樹